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ともいき編

ともいき編①

身近な人権問題を考える―ジェンダーの平等について―

身近な人権問題を考える―ジェンダーの平等について―

浄土宗人権センターでは、人権問題を身近に感じ、学びを深めてもらうため、浄土宗教学部と連携
し実践講座(ともいき編)を行っています。
本年度は、社会的にも注目を集めているSDGs(持続可能な開発目標)で掲げられている17目標のなかから、人権問題と関わりが深い「ジェンダーの平等を実現しよう」について取り上げます。ジェンダーの問題は、近年の報道によって知られるようになり、新しい人権問題のように思えますが、人と人が一緒に生活していくなかで昔から存在する人権問題です。男性、女性だからとの考えではなく、性別をこえてともに支え合い、笑顔でともに過ごす日常を目指して今回の講座を開講します。
人権問題は、遠くにある問題ではなく、身近に潜んでいます。学び、問題について知ることが差別
や偏見の解消に向けての第一歩です。受講を機会に、ジェンダーの問題について、一緒に考えてみ
ませんか

講師

東海林良昌師

浄土宗総合研究所研究員・宮城教区雲上寺副住職

講義概要

「SDGsの中のジェンダー平等とは何か」

国連の定めるSDGs(持続可能な開発のための17の目標)の目標5には、「ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う」が掲げられています。本講では、この目標が掲げられた背景、国内外での政府、企業、民間団体、宗教団体での取り組みを紹介します。この目標の達成に向かう上での諸課題、私たちが理解し合いながら具体的に行動していくきっかけについて共に考えてゆきましょう。

講師

松波めぐみ氏

大阪市立大学・龍谷大学非常勤講師

講義概要

「身近にあるジェンダー問題」

ジェンダー(社会的性差)とは、「男らしい」「女らしい」という社会的なイメージや、「家事は女性がやるもの」といった社会的な役割のことを指す。このジェンダーのために、自由に進路選択をしにくい、女性が無償労働(家事・雑用・介護など)を担うことになりやすい、弱い立場にある女性が暴力を受けやすいといった問題が生じていることが指摘されてきた。ジェンダーをめぐる考え方は世代や経験によって異なるため、身近な人と意見が対立することがある。講義では、ジェンダー平等をめざすことは、互いを尊重しあいながら自分らしく生きられるために不可欠であることを、わかりやすい事例をもとにお話ししたい。

講師

工藤量導師

浄土宗総合研究所研究員、大正大学非常勤講師

講義概要

「浄土宗におけるジェンダー平等―法然上人の平等思想を通じて」ー」

仏教は元来、性別や身分の上下を問わない平等思想を説くとされる一方で、徐々
にインド社会における女性蔑視の影響を受けて、女性は成仏や往生ができないと
いう差別的な考え方も生み出してゆきました。日本仏教でも忌みや女人禁制など、性的な差異にまつわる制限がありましたが、法然上人はそれらに否定的な立場をとって平等往生の思想を主張されました。本講ではその思想の画期性を通じて、現代におけるジェンダーやLGBTQのあり方を考えてみたいと思います。

日時
2022年3月8日(火)
午後12時50分から4時40分まで

時間割

12:30 受付
12:50 資料確認・講師紹介
13:00 講義①
14:10 休憩
14:20 講義②
15:30 休憩
15:40 講義③
16:40 閉講式・終了
受講対象 本宗教師・寺族
※宗徒も受講可能
募集定員 会館受講 50人(先着順)
※感染症の拡大状況により変更する場合があります。
Zoom受講 300人(先着順)
注意事項 〈会館受講〉
◦公共交通機関をご利用ください(受講者の駐車スペースはありません)。
◦教師は、道衣(改良服)または洋式道衣(伝道服)、袈裟、数珠着用。寺族・宗徒は、袈裟。数珠着用。
申込方法 各種申込頁「実践講座各種申込書」に必要事項を記入の上、FAX・郵送又はEメールにてお申し込み下さい。
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