布教編 第4回
法話の実演②
「話すことが苦手」「何を話せばいいかわからない」「お説教は布教を勉強した教師が行えばいい」といった理由から、お檀家さんに法話することを避けていませんか?
布教伝道規定第二条に“本宗の教師は布教伝道を行うものとする。”とあるように、布教伝道し檀信徒を教化することは本宗教師の使命です。
本講座では法話の基礎基本を丁寧に解説するとともに、通夜葬儀や年忌といった代表的な布教機会における10分程度の短い法話への活用を年間テーマとし、教師一人ひとりの布教に対する意識喚起と知識習得・実演の拝聴をもって様々な場面において本宗教師が使命を全うするための一助となることを目的に開設します。
講師
安永 宏史(福岡教区 生住寺)
布教師養成講座常在指導員・大本山善導寺布教師会副会長
松尾 善樹 (福岡教区 浄土寺)
総本山知恩院布教師会副会長・福岡教区東筑組浄土寺住職
講義概要
各講義の内容(講師からのメッセージ)
悲嘆の最中にある遺族に加えて一般大衆も含まれる
通夜、葬儀での法話は大事な布教となります。その仏
縁は千差万別であり、ケースバイケースの対応が求め
られますが、どんな場合も我々宗教者は、「別れ」の儀
式と法話を通じ、見送る人々がきちんと「さよなら」する
ことのできる善知識とならなければなりません。そのた
めには短時間の法話の中でも、悲しみの共感はもちろ
んのこと、阿弥陀様の救い、極楽浄土、お念仏の尊さ、
信仰の有難さを真剣に伝えていくことが肝要です。今
回は突然死、自死、子どもの死等の様々なケースの通
夜法話を皆さんと共に考えていきたいと思います。