ともいき編 第2回
楽しく学ぶ人権-ハンセン病と人権-
昭和28年8月15日に「らい予防法」が公布され、廃止された平成8年4月1日までの長い年月、療養としながら、事実上の隔離収容されていた「ハンセン病」患者は想像を絶する差別等を受けながら、希望を捨てずに生きてこられました。
しかし、私たちは国の隔離政策に対して何ら批判することもなく、容認してきました。
本来救いとしての教えであるにもかかわらず、あきらめをうながす慰め的な内容を説いてきたこと、それによって差別や偏見を温存助長してきた大きな誤りを自覚せざるを得ません。
今回の実践講座ともいき編では、機関誌『和合』で連載「人権、いのち、心の教育をハンセン病に学ぶ-いのちをそっと抱きしめて」をテキストとして、ハンセン病への差別の歴史及び今後一切の差別をしないために正しいハンセン病の知識を学びます。
講師
田中 真美
京都華頂大学非常勤講師
樋口 伸生
宮城教区無量壽庵住職・浄土宗人権同和啓発講師
講義概要
講義①及び② 「人権、いのちの尊重される社会のために」
講師:田中 真美
ハンセン病とは、らい菌によっておこる慢性の細菌感染症であり、結核菌と同じ抗酸菌の一種です。感染、発病については、らい菌の毒力は極めて弱いものです。ハンセン病の歴史から、何故、差別、偏見の対象にされたのかをお伝えします。我が国が辿ったハンセン病の政策の歴史、全国に国立ハンセン病療養所が13箇所に作られた背景を概観しながら、療養所で暮らされた入所者の方々が歩まれた人生の聴き取りから筆者が学んだことを共有させていただきます。
講義③ 「調整中」
講師:樋口 伸生
「調整中」