御法語編 第11回
「対治慢心」「一期勧化」「勧進行者」
本講座では『元祖大師御法語』を読み解き、改めて法然上人の御教えを感じ日々の教化活動等に活用していただきたく開講いたします。
法然上人の教えを正しく伝えるためにはまず、教えを正しく受け止める必要があります。この機会に、共に『元祖大師御法語』法然上人の御言葉に込められた心を読み解きましょう。
講師
伊藤 茂樹 (奈良教区 称念寺)
京都華頂大学准教授・総本山知恩院浄土宗学研究所副主任
講義概要
前篇29「対治慢心」
「私こそが…」という気持は誰にでもあります。しかし、それは驕慢といって、仏教では良いことではありません。それどころか、「自分が一番の念仏者だ!」という自信は、悪魔を近づけ、往生まで妨げることになります。驕慢の心を起こさず、阿弥陀仏の願力にすがることが念仏者の絶対的なあり方です。法然法語にみる「慢心」の向き方を学びます。
前篇30「一期勧化」
高名な僧侶には、拠点となる立派なお寺があって、没後そこが遺跡となります。しかし、法然上人は、ご自身が建てられたお寺はありません。弟子の信空が、没後の御遺跡について尋ねた際、上人は「念仏するところすべてが遺跡である」と仰られました。念仏一行に全てを託した法然上人らしいお言葉です。「一期勧化」の法語を学びます。
前篇31「勧進行者」
宗論という言葉があります。他宗の人と論争することなのですが、法然上人は、お弟子さんたちには、念仏者は宗論をしてはならないと誡めます。またあらゆる側面で念仏者を助力することが大事ともされます。専修念仏者のあり方が示される「勧進行者」の法語を学びます