布教編 第1回
「法話のい・ろ・は」(前編)
「話すことが苦手」「何を話せばいいかわからない」「お説教は布教を勉強した教師が行えばいい」といった理由から、お檀家さんに法話することを避けていませんか?
布教伝道規定第二条に“本宗の教師は布教伝道を行うものとする。”とあるように、布教伝道し檀信徒を教化することは本宗教師の使命です。
本講座では法話の基礎基本を丁寧に解説するとともに、通夜葬儀や年忌といった代表的な布教機会における10分程度の短い法話への活用を年間テーマとし、教師一人ひとりの布教に対する意識喚起と知識習得・実演の拝聴をもって様々な場面において本宗教師が使命を全うするための一助となることを目的に開設します。
講師
安永 宏史(福岡教区 生住寺)
布教師養成講座常在指導員・大本山善導寺布教師会副会長
小泉 慶典(兵庫教区 光明寺)
大本山金戒光明寺布教師会会長
講義概要
各講義の内容(講師からのメッセージ)
「西方極楽浄土は実在します。阿弥陀さまは姿形ある仏さまです。『お助けください阿弥陀さま』の思いで南無阿弥陀佛を称えたら、必ずお救いくださいます。共々に生涯南無阿弥陀佛を称え続けましょう」。私が考える浄土宗の最短の法話です。およそ30秒。まずはこれをしっかりと話せるようになりましょう。それができたら、あとはオプションを増やしていけばいいだけです。逆に、ここがしっかり説けていなければ、何十分、何時間話したとしても、それは浄土宗の法話とは呼べません。講義では、最短の法話をベースに、オプションをどう増やせばいいかのアイデアを提供したいと思います。