布教編 第3回
布教実演①
「話すことが苦手」「何を話せばいいかわからない」「お説教は布教を勉強した教師が行えばいい」といった理由から、お檀家さんに法話することを避けていませんか?
布教伝道規定第二条に“本宗の教師は布教伝道を行うものとする。”とあるように、布教伝道し檀信徒を教化することは本宗教師の使命です。
本講座では法話の基礎基本を丁寧に解説するとともに、通夜葬儀や年忌といった代表的な布教機会における10分程度の短い法話への活用を年間テーマとし、教師一人ひとりの布教に対する意識喚起と知識習得・実演の拝聴をもって様々な場面において本宗教師が使命を全うするための一助となることを目的に開設します。
講師
安永 宏史(福岡教区 生住寺)
布教師養成講座常在指導員・大本山善導寺布教師会副会長
花田 俊岳 (青森教区 遍照寺)
大本山増上寺布教師会副会長
講義概要
各講義の内容(講師からのメッセージ)
大切な人を極楽浄土へと見送った後、「49日」は満中陰という意味合いもありますが、当初の深い悲しみを抱きながら、次のステップへと進む頃かと思います。また「百箇日」は、季節が移り、時の流れを実感する時期でしょう。その中で、故人とご遺族の現在の関わりを中心に、ご遺族の皆さんにお念仏の中での生活をお勧めしていきたいと考えています。極楽と娑婆と遠く離れても、いつもご遺族の上に故人の思いがあることに気づき、おりにふれて手を合わせてお念仏する、それこそが阿弥陀様の、そして故人の願いであることを伝えたいと思います