御法語編 第3回
「選択本願」「五劫思惟」「諸仏証誠」
本講座では『元祖大師御法語』を読み解き、改めて法然上人の御教えを感じ日々の教化活動等に活用していただきたく開講いたします。
法然上人の教えを正しく伝えるためにはまず、教えを正しく受け止める必要があります。この機会に、共に『元祖大師御法語』法然上人の御言葉に込められた心を読み解きましょう。
講師
華頂短期大学准教授・総本山知恩院浄土宗学研究所副主任 伊藤 茂樹 (奈良教区 称念寺)
講義概要
「選択本願」
阿弥陀仏は、いまだ法蔵菩薩の時代、世自在王仏の御前で、四十八願を誓われました。浄土宗では十八願を重視します。十八願は仏の名号を称えればだれもが阿弥陀仏の極楽浄土へ往生出来るというもので、浄土宗の教義の根本といえるものがそこにあります。称名念仏の重要性を説いた「選択本願」を学びます。
「五劫思惟」
法蔵菩薩は、自身の修行の功徳を名号の六字に込めました。そしてその名号を唱えることによって、誰もが阿弥陀仏の浄土に生まれることが出来るとされました。「五劫思惟」を学びます。
「諸仏証誠」
『阿弥陀経』は、「一切の諸仏に護念せらるる経」といわれ、「証誠護念経」、また「護念経」ともいわれます。その内容は六方世界の無数の諸仏は、舌をのばして三千世界を覆い、念仏の教えが真実であることを証言なされるのです。「諸仏証誠」について学びます。