布教編 第1回
「法話のい・ろ・は」(前編)
「話すことが苦手」「何を話せばいいかわからない」「お説教は布教を勉強した教師が行えばいい」といった理由から、お檀家さんに法話することを避けていませんか?
布教伝道規定第二条に“本宗の教師は布教伝道を行うものとする。”とあるように、布教伝道し檀信徒を教化することは本宗教師の使命です。
本講座では法話の基礎基本を丁寧に解説するとともに、通夜葬儀や年忌といった代表的な布教機会における10分程度の短い法話への活用を年間テーマとし、教師一人ひとりの布教に対する意識喚起と知識習得・実演の拝聴をもって様々な場面において本宗教師が使命を全うするための一助となることを目的に開設します。
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講師
安永 宏史(福岡教区 生住寺)
布教師養成講座常在指導員・大本山善導寺布教師会副会長
安部 隆瑞(滋賀教区 西方寺)
総本山知恩院布教師会会長
講義概要
講師からのメッセージ
随分、葬儀や年忌法要が簡略、疎略の一途で唖然とすることが多くなってきた昨今、今こそ法を説くことに、絶対の力を籠めるべきです。通夜は、故人を偲ぶ関係者が集う場ながら、法話を聴聞することを実は目的にしている人もあるほどです。それを思い、宗内外の人たちにお参りに来て良かったと思われる魅力ある法話を考えましょう。
さらに一周忌、三回忌は、関係の濃い人々も安定した心を取り戻す頃であって、み教えに心を向けさせる法話をしましょう。それが、七回忌、十三回忌と次に確実に繫げることになるはずです。短くてわかりやすい、身に滲みる法話をぜひ考えたい。