布教編 第2回
「法話のい・ろ・は」(後編)
「話すことが苦手」「何を話せばいいかわからない」「お説教は布教を勉強した教師が行えばいい」といった理由から、お檀家さんに法話することを避けていませんか?
布教伝道規定第二条に“本宗の教師は布教伝道を行うものとする。”とあるように、布教伝道し檀信徒を教化することは本宗教師の使命です。
本講座では法話の基礎基本を丁寧に解説するとともに、通夜葬儀や年忌といった代表的な布教機会における10分程度の短い法話への活用を年間テーマとし、教師一人ひとりの布教に対する意識喚起と知識習得・実演の拝聴をもって様々な場面において本宗教師が使命を全うするための一助となることを目的に開設します。
講師
安永 宏史(福岡教区 生住寺)
布教師養成講座常在指導員・大本山善導寺布教師会副会長
後藤 真法(東京教区 圓通寺)
大本山増上寺布教師会会長
講義概要
講師からのメッセージ
宗勢調査では実施率の高い法会として施餓鬼会、次いで盂蘭盆会があげられます。しかし、大日比三師や的門師等、近世の布教指南書にはほとんど記述が見られません。つまりそれだけ法話に自由度が高いとも言えましょう。如何に「凡入報土」、「本願念仏」に繋げるかがポイントです。今回は新解釈を加えつつ『救抜焔口餓鬼陀羅尼経』による施餓鬼法話、『盂蘭盆経』による盂蘭盆会法話をご提案致します。
また、パネルシアターを使った法話例をご紹介するとともに、ご来館の皆さまにはささやかな布教グッズを差し上げますので、(特にお若い方は)是非とも会場に足を運んで頂きたくお願い申しあげます。