五重相伝編 第2回
勧誡1
本講座では、五重相伝を基礎から学ぶことを目的とし、開筵までの準備や伝灯師の心構えなど、開筵寺院が押さえておくべきポイントを掘り下げて学びます。また、五重相伝の神髄をお伝えする「正伝法」を受者が正しく受け取るために、前行中に行われる「勧誡」に関し勧誡の教義的内容や「正伝法」と「勧誡」がどのように結びつくのか等について学びを深めつつ、寺院側(伝灯師)と勧誡の2つの観点を理解することで、より自信をもって五重相伝を開筵できることを目指す講座です。
※本講座のオンライン受講はできません。
講師
中村 晃和
奈良教区西迎院住職
講義概要
講師からのメッセージ
―五重相伝開筵にあたって―
檀信徒にお念仏行者になっていただくのに、いろんな教化方法があります。
年間法要、各種の月例法要の実施等ありますが、五日間以上世間の喧騒を離れ、お寺にこもっていただき念仏三昧の時を過ごしていただくことは人生最大最重要の行事と言えます。受者にとって五重相伝が真に意義あるものになるか否かは、受者の持っておられる世間的人生観、有限的世界観の転換を促し、仏教的世界観、人生観へと覚醒を促さねばなりません。
五重相伝が成功するかどうかはそこにかかっていると言えます。初重に入るまでに心の方向転換をしていただかねばなりません。そのことに重点を置いて共々に学ばせていただきましょう。