布教編 第3回
「布教実演」
「話すことが苦手」「何を話せばいいかわからない」「お説教は布教を勉強した教師が行えばいい」といった理由から、お檀家さんに法話することを避けていませんか?
布教伝道規定第二条に“本宗の教師は布教伝道を行うものとする。”とあるように、布教伝道し檀信徒を教化することは本宗教師の使命です。
本講座では法話の基礎基本を丁寧に解説するとともに、通夜葬儀や年忌といった代表的な布教機会における10分程度の短い法話への活用を年間テーマとし、教師一人ひとりの布教に対する意識喚起と知識習得・実演の拝聴をもって様々な場面において本宗教師が使命を全うするための一助となることを目的に開設します。
講師
安永 宏史(福岡教区 生住寺)
布教師養成講座常在指導員・大本山善導寺布教師会副会長
浦上 博隆(兵庫教区 常楽寺)
総本山知恩院布教師会副会長
講義概要
講師からのメッセージ
私共の地域では、コロナ禍の影響か、最近のお葬儀に関して、一連の儀礼が簡略化されてきております。その中、特に中陰は勤めずに満中陰だけ勤めることが多くなり、百ケ日の法要はお勤めにならないことがほとんどになってきました。
勿論、お葬儀の時にお話はするのですが、なかなか理解し実践してもらえず苦慮しております。少子化やコロナ禍の影響でしょうか。時代の流れでしょうか。その流れは大河の如くであります。
次世代に向けても、中陰や満中陰、百ケ日の意義を理解し、実践してもらえるよう、皆さん方とご一緒に考えていきたいと思っております。