布教編 第4回
「布教実演」
「話すことが苦手」「何を話せばいいかわからない」「お説教は布教を勉強した教師が行えばいい」といった理由から、お檀家さんに法話することを避けていませんか?
布教伝道規定第二条に“本宗の教師は布教伝道を行うものとする。”とあるように、布教伝道し檀信徒を教化することは本宗教師の使命です。
本講座では法話の基礎基本を丁寧に解説するとともに、通夜葬儀や年忌といった代表的な布教機会における10分程度の短い法話への活用を年間テーマとし、教師一人ひとりの布教に対する意識喚起と知識習得・実演の拝聴をもって様々な場面において本宗教師が使命を全うするための一助となることを目的に開設します。
講師
安永 宏史(福岡教区 生住寺)
布教師養成講座常在指導員・大本山善導寺布教師会副会長
日下部 謙旨(兵庫教区 慶光寺)
大本山金戒光明寺布教師会顧問
講義概要
講師からのメッセージ
「仏教離れ」の昨今。我々は諦めてはならない。また、その原因を単に時代のせいにすべきではない。もちろん、サボってはいけない。
寺院の存続のためには、いよいよ布教が大切になってこよう。僧侶の法話を求めている人は、まだまだ少なくない。しかし、布教の機会さえ減少している。
では、どうすればよいか。今回、「日常」にスポットを当て、現状、課題、そして、これからの布教を考えつつ、具体的な情報や話材を提示したい。
私は、井上ひさしの「むつかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに・・・」の言葉を目標にしている。