阿弥陀仏編 第8回
『観経』念仏付属
本講座では、浄土三部経に基づいて、彼の仏(阿弥陀仏)が、どのような願いをもって修行されて、お念仏申す者を極楽へと迎え取る仏となられたのかを学びます。
また、阿弥陀仏がどのようなお姿・存在なのか(所帰)、阿弥陀仏が衆生(我々)を迎えるために建立された西方極楽浄土がどのような世界であるのか(所求)を学び、極楽浄土へ生まれ往くためには阿弥陀仏が本願に選択された称名念仏によらなければならないこと(去行)を確信するための講座です。
そして、浄土三部経のポイントを踏まえ、実演布教師より実践・活用できる法話を講説いただきます。
講師
齊藤舜健 先生
浄土宗総合研究所主任研究員
井野周隆 先生
浄土宗総合研究所研究員・総本山知恩院布教師会布教師布教師
講義概要
講義①②
『観経』の末尾、流通分では、『観経』を後代に伝えるべく釈尊から阿難尊者に付託されます(付属)。伝えるべきは「無量寿仏名=南無阿弥陀仏」です。大雲点本でわずか2行足らずの言葉で『観経』説示の目的が念仏にあることが明かされます。阿弥陀仏編第八回では、正宗分後半の九品往生人、そして阿難への付属を通して阿弥陀仏のはたらきと釈尊の説示を考えます。
講義③
本講義では、『観経』流通分の「仏、阿難に告げたまわく。汝好く是の語を持せよ。この語を持せよとは、すなわちこれ無量寿仏の名みなを持せよとなり」 の言葉を讃題に挙げ、「念仏付属」をテーマにお釈迦様の御心について実演法話いたします。