御法語編 第19回
「行者存念」「随順仏教」「退縁悪知識」
本講座では『元祖大師御法語』を読み解き、改めて法然上人の御教えを感じ日々の教化活動等に活用していただきたく開講いたします。
法然上人の教えを正しく伝えるためにはまず、教えを正しく受け止める必要があります。この機会に、共に『元祖大師御法語』法然上人の御言葉に込められた心を読み解きましょう。
講師
華頂短期大学准教授・総本山知恩院浄土宗学研究所副主任 伊藤 茂樹 (奈良教区 称念寺)
講義概要
後篇20「行者存念」
仏教を信じる者なら、誰もが意識することがあります。諸行無常、難値得遇、宿善…浄土宗においてどのような立場から、これらを理解するのでしょうか。本法語を通じて学びます。
後篇21「随順仏教」
仏の教えに随順する。仏教徒として当たり前のことです。しかし南無阿弥陀仏と唱えれば誰もが救われる教えを説いた法然上人のもとでは仏教の掟に反する者もいました。悪業を作ることを厭わない、慈悲の心を持たない…しかし、法然上人は、仏教徒としてのあり方も注意喚起しておられます。本法語では、念仏者としてのあるべき姿を学びます。
後篇22「退縁悪知識」
南無阿弥陀仏と唱えれば救われるという法然上人の教えは革新的な故か、多くの批判者がいたのも事実です。しかし、私たちはどんな批判を受けようとも本願念仏の信仰を持たなければなりません。一途に念仏信仰を求める、浄土宗信者のあるべき姿を本法語から学びます。